2023.05.21 更新: 続編?作成に伴い名称の変更と序文の追記。
2022.12.22 更新: 「こんな感じで使っています」の追加。
VSTプラグイン個別の解説は別ページになります。
いわゆるバ美肉ゲーム実況生配信をやっているので、その声に関するメモです。主にVSTの紹介とか自分なりの使い方の解説を書いています。
基本的に2019年頃から2022年末頃の知ったことや経験に基づいて書いています。
自分で使ったVSTについて書いていますが、他の方の書いたブログなども参考にしています。パソコンへの負荷という意味での「軽い/重い」は主にPluginDoctorで判断したものになります。
VSTホストと関連アプリ
VSTホストDDMF virtual audio stream内のEffectRackという、マイナーなVSTホストを使っています。これといって優れたところがある感じでもないし、有料アプリだし…でもなんか丁度良かったんですよね。複数の設定ができるのでミキサーを使ってない自分には良かったのかもしれない…。
以前はVSTHostを使っていました。フリーで人気のある、しかも32bit/ 64bit混成でも使用できるので使い勝手が良いVSTホストです。しかし長く更新されていないので安定性などには不安がります。
VSTプラグインの動作を調べるためにDDMF Plugindoctorを使っています。音楽・音響的な素養を持っていないため、VSTプラグインの特徴を可視化できるこのアプリは大変重宝しています。EQなどの周波数特性、コンプレッサーなどの音量変化がわかりやすくなります。
RoVeeの64bit化のためにDDMF Bridgewizeを使っています。以前はjBridgeを使っていましたが、Bridgewizeで変換したRoVeeの方が安定している気がします。
EffectrackとBridgewizeそしてPlugindoctor…DDMF製品がなぜが多いですが、DDMF製のVSTプラグインはまだ使ったことはないですね。
こんな感じで使っています(2022年12月版)
マイクはLCT240PROを使っています。
左側の枠の中になります。9月版を洗練させた感じになります。変わっていないところは説明もそのままだったりします…。
- RX9 Mouth De-Click…リップノイズ除去。他のクリック音?も除去されていて結果的に音がマイルドになってると思います。わりと遅延がある方のプラグインです。
- RX9 Voice De-Noise…定番のノイズリダクション。音質に影響があるので程々で止めておきます。大人しくしてるときにOBSのメーターに出ない程度までいってればいいでしょう。ついでにここで入力の音量チェックもしてます。
- T-De-Esser Pro…ディエッサー。歯擦音やブレスの高音の軽減するとともに、分岐しているもう片方は「左側の(ほぼ)差分の音を小さくしたもの」です。
- RoVee…ピッチ・フォルマントシフト。これがいわゆるボイスチェンジャーです!ここではピッチを最大値にしてます。具体的にはピッチ12、フォルマント36~38です。
私は地声でふつうに喋っているタイプのなので、極端に効かせています。分岐したもう一方はピッチ6、フォルマント18~19でほぼ半分です。ようするにディエッサーの差分を小さくして軽めにボイチェンもかけて戻しています。 - TDR VOS Slick-EQ…EQ。ボイチェン後の調整です。これでより良い感じに聞こえるようにします。RoVeeにローカット(ハイパス)は必須だと思うし、配信の圧縮した音声だと超高音は削られるのでハイカット(ローパス)もしておいた方がいいと思います。
- TDR VOS Slick-EQの差分のほうはさらに歯擦音・ブレス以外を削っています。T-De-Esserをはじめとしてディエッサーには音質のために歯擦音以外も削っているものがあり、それがこの用途の場合余計な音になるのでここで削っています。
- BlueAsh SC-5…コンプレッサー。マイクが良くなったこともあり音質の良いアナログモデリングプラグインを導入しましたが、正直どの程度良くなっているのかよく解らないですね…GComp2に比べると重いし機能が足りなくて余計に別のプラグインも要ることになるし…。
- TDR Nova GE…ダイナミックEQ。ここではWIDEBANDを使ってエキスパンダー(閾値より小さい音をさらに小さくする)として使っています。コンプレッサーがノイズのような音まで大きくするので困るがノイズゲートはオンとオフしかなくて極端だし…という感じでエキスパンダーの出番になります。いいエキスパンダーがあれば使いたかったのですが見つからなかったので…。
- RO-140…リバーブ。プレートリバーブでほんのり残響を加えています。会話でも少しリバーブを効かせるといいと言われていたのでかけていますがまだまだ加減が解りません…。
- 線が繋がっていないEasySSP(アナライザー)はチェックの時に使っています。
マイクの音質が良くなったことを活かせるようにしていきたいですね…。
こんな感じで使っています(2022年9月版)
マイクはラベリアマイク(ピンマイク)EM-700を使っています。
左から1番目が配信に乗っている声、2番目が音声認識のためにUDトークに送っているラインです。流れとしてはだいたいこんな感じです。
- RX9 Mouth De-Click…リップノイズ除去。わりと遅延がある方のプラグインだし、効果がわかりにくいので無くてもいいかもとも思うのですが、ノイズは除去しときたくもあるしむずかしいところです…。
- RX9 Voice De-Noise…ノイズリダクション。音質に影響があるので程々で止めておきます。大人しくしてるときにOBSのメーターに出ない程度までいってればいいでしょう。ついでにここで入力の音量チェックもしてます。
- T-Clarity…エンハンサー?中低域の音を調整するもので、マイクの近接効果の対策として入れています。
- T-De-Esser Pro…ディエッサー。歯擦音やブレスの高音の軽減するとともに、分岐しているもう片方は「左側の(ほぼ)差分の音を小さくしたもの」です。
- RoVee…ピッチ・フォルマントシフト。これがいわゆるボイスチェンジャーです!ここではピッチを最大値にしてます。具体的にはピッチ12、フォルマント36~38です。
私は地声でふつうに喋っているタイプのなので、極端に効かせています。分岐したもう一方はピッチ6、フォルマント18~19でほぼ半分です。ようするにディエッサーの差分を小さくして軽めにボイチェンもかけて戻しています。 - TDR VOS Slick-EQ…EQ。ボイチェン後の調整です。これでより良い感じに聞こえるようにします。ちなみにRoVeeにローカット(ハイパス)は必須だと思うし、配信の圧縮した音声だと超高音は削られるのでハイカット(ローパス)もしておいた方がいいと思いますが、後述のGComp2でもロー/ ハイカットは可能です。
- GComp2…コンプレッサー + ノイズゲート + ハイパス・ローパスフィルタ。特にコンプレッサーとしてここで音量を整えます。
- RO-140…リバーブ。プレートリバーブでほんのり残響を加えています。会話でも少しリバーブを効かせるといいと言われていたのでかけていますが加減がよく解りません…。
- 線が繋がっていないEasySSP(アナライザー)はチェックの時に使っています。
歯擦音だけ別にボイチェンをかけて一緒にするというのを試してみました。悪くないと思います
エキサイターというか倍音をコントロールする系のプラグインが無くなっていますね。コントロールが難しく、重い割に効果がわかりにくいからです。いずれ再挑戦してみたいところではあります…。
こんな感じで使っています(2022年4月版)
マイクはラベリアマイク(ピンマイク)EM-700を使っています。
プラグインごとの詳しい解説は後述。
- まずはRX9 Voice De-Noise(ノイズリダクション)でノイズを軽減します。音質に影響があるので程々で止めておきます。大人しくしてるときにOBSのメーターに出ない程度までいってればいいでしょう。ついでにここで入力の音量チェックもしておきます。
- もしこの段階でノイズが酷ければ、Voice De-Noiseの前にEQを入れることも検討します。まあそれ以前に、可能ならマイクとか入力とかを見直した方が良いところですが…。
- F6(ダイナミックEQ)でハイパス(低音のカット)、基音周辺の強調、ディエッサー(歯擦音やブレスの高音の軽減)を行っています。ボイスチェンジャーに入れる前の音を整えるイメージです。
- Cobalt Saphira(harmonics shaping tool?)で倍音を調整します…というか基音と奇数倍音をちょっと盛ります。これもボイスチェンジャーに入れる前の音を整える感じの作業です。狙い通りに機能してるかどうかは微妙ですが…。
- RoVee(ピッチ・フォルマントシフト)がいわゆるボイスチェンジャーです!ここではピッチを最大値にしてます。具体的にはピッチ12、フォルマント36~38です。
私は地声でふつうに喋っているタイプのなので、極端に効かせています。 - F6(ダイナミックEQ)を再び使っていますが、ここは高音と低音のカットのみです。
- Maag EQ2(アナログモデリングEQ)で低音と高音を少し強調しています。なんか、音を盛る方向のEQはアナログモデリングEQが良いと聞くので。爽やかで聞き取りやすい感じになってるでしょうか…。
- OneKnob Louder(マキシマイザー)で程よく音を大きくします。音量のコントロールは聞き取りやすさのみならず、意外と声のキャラクター性を左右しますね。私みたいに叫んだりとかあまりしないタイプは尚更…。
- W1 Limiter(リミッター)で大きすぎる音を抑えています。ちなみにW1 Limiterも音を大きくする機能もあるのですが、OneKnob Louderもあるので控えめにしています。
- ROOM041(リバーブ)でほんのりリバーブをかけています…少しいい感じ…?
- 線が繋がっていないEasySSP(アナライザー)はチェックの時に使っています。
プラグイン数が多いのか少ないのか…一般的な数がわからないので比較は出来ないのですが、今はわりと機能ごとにバラバラになっているという感じです。自分でもマキシマイザーとリミッターまで別々なのはやりすぎでは?と思わなくもない。